勢いにのれる人
石は平坦なところでは動かないが、急な坂道に置けば「勢い」よくゴロゴロと転がり出す。組織も社員も安定した状態より、危機的な状況にいた方が「勢い」がつくと思うが…。
戦国の世、人も組織も安定しているとややもすれば気が抜けてしまう。だが、隣国との困難な問題やトラブルが起きたりすると、嫌でも緊張するし、危機感から何とか現状を打開せねばならないと行動を起こし、組織の「ヤル気」が引き出されると官兵衛は部下達に言った。ようするに常に緊張感をもって仕事に取り組むことで「勢い」につながるということである。
いつの世も、自分自身や組織の力は、常に「勢い」よく坂道を転がる石のようでなければならないと思うが、なかなかむずかしい。(平成三十年六月二十四日)