マメな気配り
マメな気配りのできる人ほど、相手に気に入られるし、気に入られると相手から様々な恩恵も受けるし、それに伴いチャンスも巡ってくると思うが…。
戦国の世、あるお寺の小僧が、将来武士になって働きたいと心に決めていた。そんな時、信長の家来として飛ぶ鳥を落とす勢いで出世していた秀吉が、鷹狩りの最中に「喉が渇いたお茶が飲みたい」とそのお寺を訪れた。その時にお茶を出した小僧が後の石田三成である。この時、一杯目、二杯目、三杯目のお茶が見事な「気配り」で出された。子供ながらその「気配り」があっぱれだと秀吉は大いに感心して家来として召し抱えた。その後、三成は秀吉の元、出世街道を突っ走った。
いつの世も、上手な気配りと心優しい機転を利かせてこそ、良いチャンスに巡り会うと思うが、なかなかむずかしい。(令和六年四月二十一日)