「一言」の重み
上司の「一言」でガラリと仕事の能率がよくなる場合もある。また「一言」によって自分の気持ちも変わり、人生も変わることもあると思うが…。
戦国の世、秀吉の人生も参謀官兵衛の「一言」で変わった。上司信長、天下取り目前で本能寺で部下の光秀によって倒された。秀吉は中国地方で毛利方と戦っている最中にその情報を聞き、気が動転し目の前が真っ暗になった。その時、官兵衛がそばによってきて「殿、しっかりしてください。今、天下取りへのチャンスがやってまいりました」と耳元で「一言」ささやいた。そして「中国大返し」という離れ業で光秀を京都山崎の合戦で打ち破り、天下取りへの足固めを作った。
いつの世も、「一言」でピンチがチャンスに変わる時もある。その「一言」の重みを大事にし、それをうのみにしないで行動することで良い方向に進むと思うがなかなかむずかしい。(平成二十九年十二月三日)