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部下との絆

明日は我の時代と張り切っていたが、部下の光秀の謀反によって本能寺で倒された信長。その時、信長に一番目をかけられていた農民から大名まで出世した秀吉は、中国地方で毛利方との戦いの最中で本能寺の変を知る。そこで秀吉の参謀、官兵衛はすぐに毛利方と和睦し、秀吉軍の全将兵の前で「我が殿が信長様の仇として光秀を倒して天下人になれば、武将達は大名になり、足軽達は武将に昇格するからみんな頑張ってくれ…」と涙を流して膝をついて頭を下げた。

 

そして二百キロの距離をわずか八日ほどで全軍移動すると言う誰もが予想しなかったあまりの早さに、光秀軍は戸惑い、山崎の合戦は秀吉軍の大勝利となった。世に言う「中国大返し」と言う早業の勝利であった。

 

いつの世も上司に信頼されたら、部下もその期待に応えるように努力してこそ、お互いの絆が深まると思うが、なかなかむずかしい。(令和四年六月十九日)

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にぎりめしとおかゆの理論

粘り強い団結力が自信と責任と誇りにつながる。

「にぎりめしとおかゆの理論」

「にぎりめし」は米粒の固まりで、その米粒は団結力の固まりのようである。反対に「おかゆ」は茶碗の中で流れてしまうから「団結力」がない。
戦国の世、戦で「おかゆ」は組織の中で自分の意思がなく、人の言いなりで積極性もない。「にぎりめし」は積極性があり組織に属し、握られた米粒ひとつひとつが団結力を持ち自身と責任と誇りを持って、お互い力を合わせて敵に突進する。ようするに組織の一員となって、「にぎりめし」のような固まらなければ敵に勝つことはできないと秀吉は言った。
いつの世も、部下が組織の中で好き勝手なことをしていると「おかゆ」のように流れてまとまらなくなりうまくいかない。「にぎりめし」のように握られているということは、組織の中でルールを守り、本当のチームワークにつながり、会社の繁栄につながるような気がするが、なかなかむずかしい。

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