要領の良い人、悪い人。
「要領の良い人」と「悪い人」とでは、考え方にかなりの違いが表れる。例えば、一時間でできる仕事がどういう訳か二時間もかかってしまう。周りから見て要領が良くなればもっと早く終わるのに…。機転が利かないから時間がかかってしまうとわめく上司もいる。
戦国の世、戦いの時に要領が悪いと、仲間の足を引っ張ったりコミュニケーションが悪くなり、敵に打ち破られることがあると官兵衛は部下達に言った。また、要領の悪い人は集中力も欠けているから責任を持たせるのにはかなり問題がある。生まれながら要領の悪い人はいないはず…。やはり自分から進んで他人の良いところは大いに学び、努力してこそ要領が良くなるとも言った。
いつの世も、要領は常日頃の経験を積み重ねて努力してこそ、身に付き覚えていくはず…。だがなかなかむずかしい。(平成二十九年五月七日)