相手が望む「気配り」
上手な「気配り」ができる人ほど、相手に気に入られ信頼される。また気に入られることによって、様々な相談を受けたり、恩恵や幸運を得られるチャンスも広がると思うが・・・。
戦国の世、飛ぶ鳥を落とす勢いで出世した秀吉。鷹狩りの途中、喉が渇いてあるお寺に立ち寄った。秀吉は寺の小僧にお茶を飲みたいと申し出た。一杯目のお茶は大きい茶碗にぬるめのお茶を出してきた。二杯目を申し出ると今度は小さい茶碗にやや熱めのお茶を出した。三杯目はさらに熱いお茶を小さな茶碗に入れてきた。この気配りにさすがの秀吉も感心して、小僧を召し抱えることにした。この時の小僧こそ秀吉の元で最も出世した後の石田三成であった。
いつの世も、上手な気配りができることによって、相手に信頼され、チャンスに結びつけることができると思うが、なかなかむずかしい。(平成二十九年六月十一日)