戦国新報
 
 
平成6年 前期
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「進め、進め」と「こっちへ来い」
部下思いの蒲生氏郷
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 戦国時代、部下思いの強かった蒲生氏郷は、リーダーシップにおいて定評があった。あるときリーダー達を集めてこう言った。
 「リーダーたるもの、後から部下に向かって進め進めと命令するだけでは駄目だ。時と場合によっては、自らが先陣に立って、こっちへ来い、というような命令も必要だ。進めというのは、あそこへ行けということだ。しかし、時には先頭に立ってやってみせることも必要なのだ」リーダー達はうなづいた。
 なんとなく今の時代にもあてはまるような気がする。
【文:高田 金道】