戦国新報
 
 
平成5年 後期
もどる
トップの心得…ポスト秀吉は誰だ
すすむ
 ある時、秀吉に子供がいなかった頃、ある人物が蒲生氏郷に「秀吉さまのあとをつぐのは誰でしょう」と聞いた。氏郷はすぐに「前田利家である」「その次は?」「俺だ」「家康殿ではないのですか?」「あんなケチな男に天下はとれない」と答えた。
 しかし秀吉が死ぬと天下は家康の手中におさまった。それは、まもなく前田利家死んでしまい、蒲生氏郷はそのずっと前に死んでいたのである。 こうなると「生き残る」ということは、経営方法だけではなく、文字どおり健康で長生きしていなければダメということになるのだ。
 もしも今、あの田中角栄さんが健康体であったなら、今の政治改革はどうなっていただろうか。連合政権はできたであろうか。
【文:高田 金道】