加藤清正の朝鮮出兵のときの虎退治は有名です。近くの山にすむ虎が、馬ばかりか清正の小姓まで食い殺してしまい、怒った清正が十文字槍で突き殺したと言われます。このとき槍の鎌が虎に食い折られて片鎌となり、それが清正のシンボルになったといわれていますが、実際には槍は初めから片鎌槍であったということです。虎退治をしたのは事実で、それは清正ばかりではなく多くの武将が虎狩りをしたと言われます。
なぜ虎狩りがさかんに行なわれたかというと、虎の被害を防ぐこともあるが、本当のところは虎の肉を食用にすることにあったといいます。 当時、虎の肉は健康によく、また精力剤にもなるといわれ、それを聞いた秀吉が、虎退治を奨励し清正を初め多くの武将がきそって虎狩りをし、塩漬けにした肉を秀吉のもとに送り届けたのである。
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