先週、企業の生き残りのカギは人材にありと書きましたが、よく考えてみると同じ「じんざい」でもいろいろ。
上司が求めている人材は、会社のために成果を上げられる「人財」。言われたことならやりとげる人は「人材」。言われたことしかやれない人は「人在」。言われたこともやらないのに公私混同が多い人は「人罪」だという人もいる。
戦国の世、官兵衛は秀吉にとって、天下取りのための優秀な「人財」であった。信長は、自分の父親時代からの家老職が、働きが悪いと「人罪」だと決めつけ解雇した。信玄は「人材育成」のために投資したため「人財」が多く育った。
いつの世も、会社が求めている良い「じんざい」もいろいろで、自分に付加価値をつけて会社が良くなれば自分の生活も良くなると考える「人財」を求めているのだが、なかなかむずかしい。(平成二十八年二月二十一日)
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