プロ野球の選手で打率三割バッターは一流のバッターとして評価されるが、よく考えてみると打率三割ということは十回のうち七回は失敗していることになる。これが野球ではなく一般の企業であるならば、七回の失敗は大変なことであり死活問題になるような気がするが・・・。
戦国の世、「七転び八起き」ということわざがあるが、何度失敗してもあきらめず立ち上がるということは立派なことだが、七回も戦に敗れていると、反省がないかぎり敵に滅ぼされてしまうと官兵衛は部下達に言った。できれば一回の失敗で、なぜ失敗したかを謙虚に受けとめて反省をして二度と同じ失敗を繰り返さないように知恵を出して努力してこそ、敵に打ち勝つことができるとも言った。
いつの世も、三割バッターといっても七割の三割したり空振りしたりといろいろあると思うが、つねに反省と努力と知恵を出さないと継続することはむずかしいし、自分の成長もないと思うが、なかなかむずかしい。(平成二十七年八月三十日)
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