戦国新報
 
 

平成27年 後期
【 H27.8.16】

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自信と勇気

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 徳島県立池田高校野球部監督、蔦文也さんは、甲子園での勝敗は三十七勝十一敗。優勝三回、準優勝二回、ベスト4三回。
 「さわやかイレブン」とか「やまびこ打線」と言われながらスターのいないチームで六十九歳で引退する時、「高校野球をしてよかった」と語り「人間はダメでも、素質が人間を作りかえることだってある」とも語った。「試合」よりも「練習」の方が大事だ。厳しい「練習」に耐えてこそ自信もつくし、勇気を体得することによって余裕が生まれる。
 そして試合前に選手が緊張しないように「勝つと思うな思えば負けよ」と美空ひばりの歌を歌わせたようだ。
 戦国の世、戦いの時に緊張すると敵の動きがよく見えないし、余裕もなくなるので敗れてしまうと官兵衛は部下たちに言った。そして「自信と勇気を持て」とゲキを飛ばし、勇気を持つことによって余裕が生まれ、敵の動きもよく見えるようになるとも言った。

  いつの世も、自信と勇気を持つことで仕事でも余裕が生まれると思うが、なかなかむずかしい。(平成二十七年八月十六日)  
【文:高田 金道】