戦国新報
 
 

平成27年 前期
【 H27.2.22】

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だまされるのはなぜなのか

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 新聞やテレビでよくオレオレ詐欺が報道される。「だまされる人」はだました人を非難する。しかし「だまされる人」は、どこかにだまされるようなスキがあるような気がする…。

 戦国の世、戦いに明け暮れた時代。各諸国の大名達は、生き残るための「だまし合い」が多かった。そこで官兵衛は、常に状況を冷静に判断する力があれば、人に「だまされる」ことはないと部下達に言った。

 いつの世も、悪い事とわかった上で「だまそうと」するのであるから、だます人は悪人である。「だまされた人」は逆に犠牲者である。

 一応変な電話がかかってきた時には、必ず「なぜか」と疑ってみることが大事だと思うが…。わかっていながらつい…。なかなかむずかしい。(平成二十七年二月二十二日)


【文:高田 金道】