戦国新報
 
 

平成26年 前期
【 H26.3.9】

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「プライド」が気になるか…

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 「プライド」を気にする人、気にしない人、人それぞれ。

 戦国の世、部下を道具として扱っていた信長。これを良く理解して期待に応えた秀吉。あまり理解していなかった光秀。「キンカン頭」と呼ばれ融通の利かない「プライド」の高い光秀だったが、織田家の中では情報力、行動力、家柄、才能もピカ一。そして一番早く信長に抜擢され坂本城主となった。秀吉は「プライド」を捨てて「サル」と呼ばれても気にしない。「マメ」で気のつく奴と光秀も信長も評価していた。信長から見れば同じ道具でも秀吉の方が使いやすかった。ついには光秀は信長の側近からはずされ、反対に秀吉は側近として信頼され長浜城主となった。この時二人の運命は大きく変わった。

 光秀は謀反で本能寺で信長を倒した。この時「ポスト信長」は誰か。各武将達は光秀につくか…秀吉につくか…。織田家は揺れた。「プライド」の高い光秀に賛同する武将は少なく、「プライド」を捨てた秀吉に多くの武将達が賛同した。そして山崎の合戦は秀吉の大勝利となった。

 いつの世も、「プライド」は誰でも持っているものだが、「プライド」を人前でさらけ出す人と、捨てて頭を下げる人では、その後の人生が大きく変わるような気がするがなかなかむずかしい。(平成二十六年三月九日)


【文:高田 金道】