戦国新報
 
 

平成26年 前期
【 H26.3.30】

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世間の声

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 世の中にはいろいろな考え方の人がいる。自分では正しいと思う判断をする人もいるが、そうでない人もいる。だが、やっていることが誠実であれば、世間は評価すると思うが…。

 戦国の世、秀吉に天下を取らせた名軍師、官兵衛は部下達に「神の罰より主君の罰の方が恐ろしい。しかし主君の罰より領民の罰の方がもっとも恐ろしい。それはなぜか、神の罰は祈る事で許されるし、主君の罰は誤ることで許しを受けるが、領民の罰は祈っても詫びてもどうにもならない。必ず国を失う。領民の声は恐ろしいから大事にしなければダメだし、必ず良く聞く耳をもたなければダメだ」と訴えた。

 いつの世も、世間の声を素直に受けとめ、正直に誠実に一所懸命人のためにがんばる事によって、世間から受け入れられ、必ず良い方向に進むような気がするがなかなかむずかしい。(平成二十六年三月三十日)


【文:高田 金道】