戦国新報
 
 

平成25年 前期
【 H25.6.9

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「一日五回」の報告

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 ある経営者に一番嫌いな事はと聞いたところ、「仕事のできない人」より「報告しない人」ほど始末の悪いことはない。一つの報告がなかったために、仕事が遅れたり段取りが悪くなることもあるし、大事な仕事を失うことがあると言った。

 戦国の世、「報告能力」を認められ出世した明智光秀。光秀は何事も他の武将達よりも早く信長に報告をして意見を聞いた。さすがの信長も舌を巻いた。そして「このキンカン頭ほど、物が見えるやつは家中にはおるまい」と、秀吉よりも早く五万石の大名に取り立てた。

 信長の人を見る目も確かだが、光秀の物事を客観的に見た事を常に信長に報告した「報告能力」も確かなものだった。

 いつの世も、いつ、どこで、何を…。たとえ世間話でも大事だと思うことは報告するという心構えは大事だ。組織は下からの報告があって、上からの命令がよく通るということが大事だが、なかなかむずかしい。

【文:高田 金道】