戦国新報
 
 

平成25年 前期
【 H25.5.26

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強気に進むか弱気になるか…

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 野球で「ピンチ」になった選手は視野が狭くなる。広く周辺を見まわして打開策を見つける心の余裕を持てるか…。

 戦国の世、ピンチはヤル気を引き出す最高のチャンスだと信長は部下達に言った。誰でも火事場のピンチの時、今まで持った事のない重い物を、軽々と運び出したりする。また、戦場で背水の陣でピンチになった時でも、今まで出てこなかった力がわいてきて、反撃するファイトがわいてきたりする。ようするにピンチはチャンスでもある証拠だとも言った。しかし、ピンチは人を破滅に陥る危険性もあるから、強い意志でヤル気をもってがんばることが必ずチャンスに結びつくとも、信長は言った。

 いつの世も、人生はピンチの連続である。しかしピンチが行動を起こす気にさせる。「ヤル気」である。ようするにピンチはチャンスでもある。強気の意志を持てるか、弱気になってしまうか。人生いろいろ、なかなかむずかしい。(平成二十五年五月二十六日)

【文:高田 金道】