戦国新報
 
 

平成25年 後期
【 H25.10.6】

もどる

三令の使い分け

すすむ

 上司は部下に対して「号令、命令、訓令」をうまく使い分けて動かす事が大事だと言う人もいる。

 戦国の世、信長、秀吉、家康の三人もその性格によって部下達の動かし方に大きな違いがあった。信長は多くの部下達を同じように動かす「号令」方式の使い方をした。秀吉は自分の思い通りにうまく言いつけて動かす「命令」方式を使った。家康は自分の信頼する部下から、さらに下の部下へ言いつけさせて動かす「訓令」方式を使った。それぞれ三人三様で部下の使い方が大きく違った。

 いつの世も、号令で動く人、命令で動く人、訓令で動く人。部下達にもそれぞれいろいろな性格がある。上司は部下達に対して、時には腹が立つこともあると思うが、お互い信頼関係で仕事をしている以上、動かす方、動かされる方、お互い工夫をしてがんばることが大事だと思うがなかなかむずかしい。(平成二十五年十月六日)

【文:高田 金道】