戦国新報
 
 

平成24年 後期
【 H24.7.29】

もどる

こだわり過ぎると…

すすむ

 何事も「こだわり」過ぎると大切な物を「見失う」こともあるという人もいる。

 戦国の世、お互い「こだわり」過ぎて天下を取り損ねた信玄と謙信。二人はバツグンに戦上手の戦国武将であったが、何年にもわたる川中島での戦いは双方にとって勝負もつかず、何の利益も生まない戦いで終わった。二人はお互いに好敵手として認めていたのは良いとしても、あまりにも「こだわり」執着し過ぎたために、天下取りという野望を果たすことができなかった。

 いつの世も「こだわり」「熱中」する執念を持ってがんばることは大事だが、あまりにも「こだわり」過ぎると他人の良いところを見失ってしまうような気がするが、なかなかむずかしい。(平成二十四年七月二十九日)


【文:高田 金道】