戦国新報
 
 

平成23年 前期
【 H23.2.13】

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希望に燃える

すすむ

希望に燃え、活力があふれ、がんばっている人を見かけると思わず応援したくなる。反対に悲観的になっている人を見ると、なかなか励ましの声をかけづらい。
  戦国の世、上杉景勝の側近の兼続。関ヶ原の合戦で豊臣方が家康に敗れ、上杉家は会津百二十万石から米沢三十万石へ減封となった。その時、兼続は上杉家が「生き残る」ために先頭に立った。米沢城下町の開発に努力し家臣六千人を誰一人リストラせず、全員米沢に住まわせた。兼続は部下達に「希望」こそ最高の友であり、絶望は最大の敵であると、希望を持ってがんばれと声をかけ励ました。
  いつの世も、成長のスピードは人によって違うが、どれだけ希望を持って努力して持続できるかが勝負。また自分のやり終えた仕事を上出来だと満足してしまえば、それでその人の限界のような気がするが、なかなかむずかしい。


【文:高田 金道】