戦国新報
 
 

平成22年 前期
【 H22.3.28】

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志を持つ
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 松陰は亡くなる直前に「松下村塾」で教えた愛弟子達に向けた遺書の中で穀物にたとえて「私は三十歳で人生を終わろうとしている。花を咲かせて実りを迎えるが、それが中身のないモミ殻なのか、成熟したアワの実なのかわからない。もし同志諸君の中に私の志を受け継ごうとする者がいるのなら、私が蒔いた種を絶えずに実を成らせてもらいたい」と八十名余の弟子達に伝えた。
 弟子達は松陰の「志」をしっかりと受け継ぎ、やがてその種は、明治維新への道を切り開き、新しい国の形を実らせることになった。
 いつの世も「志」を持つ事は大事だと思う。会社の社員であれば一人一人が「志」を持って一所懸命にがんばることが、必ず良い結果が生まれるような気がするが、なかなかむずかしい。

【文:高田 金道】