対外戦デビューの二十七歳のさっそうたる武将信長。相手は、尾張のうつけ者と馬鹿にして攻めてくる駿河の四十二歳、肥満体のインテリ武将今川義元。
前評判は圧倒的な二万五千の大軍を持つ義元の有利である。迎え撃つ信長は二千五百の兵しかいないから、尾張のうつけ者は時間の問題だと領民の誰もが思っていた。
ところがなんと、豪雨の中、義元の本陣めがけ奇襲攻撃をかけた信長は一発逆転でこの戦に勝ってしまった。世に言う「桶狭間の合戦」である。
このデビュー戦の大勝利によって信長は、「俺は何でもできる」という異常な自信を持ち、そして天下統一の足がかりを作ったのである。
いつの世も、仕事に自信を持つことは大変なことだ。自信を持つことによってむずかしい仕事もうまくやりとげることもできると思うし、自信のない仕事は誇りも粘りも生まれないと思うが、なかなかむずかしい。
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