戦国新報
 
 
平成20年 後期
【 H20.8.17】
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慣れやうぬぼれは墓穴を掘る
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失敗は「慣れ」や「うぬぼれ」や「高ぶる心」から起きるという。
戦国の世、今川義元二万五千の大軍で破竹の勢いで天下統一のため京に登る途中、織田領の桶狭間で、領民から「うつけ」と馬鹿にされていた小大名の信長によって、正面から奇襲攻撃をかけられ討ち取られた。
原因は義元のエリート意識から生まれたうぬぼれと、相手を見下した油断からの失敗であった。
信長の勝利は、大国の大大名義元を倒すためにはどうしたらいいのかと必死の覚悟で調べ上げた、義元の行動ひとつひとつの情報収集にあった。ようするに情報戦の勝利であった。
いつの世も、人をあなどってはダメだと思う。常に誠心誠意を持って、事に礼儀正しく笑顔で接する事で良い道が開けてくるような気がするが、なかなかむずかしい。

【文:高田 金道】