戦国新報
 
 
平成19年 後期
【 H19.7.8】
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破竹の勢い
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 白神山地に降った一粒の雨が沢水となり、この沢水がたくさん合流して川に流れることによって激流となり、重い岩石を押し流したり打ち砕いたりする。ようするに一粒の雨も勢いがつくと大きな力を発揮するような気がする。
 戦国の世、戦に勝つのは兵士一人一人の団結力の強さにある。そして兵士達を調子に乗せ勢いをつけさせるのが上司の指揮官にあると勘助は言った。
 調子に乗り猛烈に勢いがつくことを「破竹の勢い」ということわざがあるが、勢いよく竹の節に刃物を入れると、その勢いで自然に割れてしまうということのようだ。ようするに勢いの力をうまく活用することが相手方に恐怖を与えると、勘助は部下達に言うのである。
 いつの世も、勢いをつけるということは難しいことだが「ヤル気」と「勇気」と「努力」をしなければ勢いはつかないと思う。勢いをつけ目標を持って失敗を恐れず立ち向かえば必ず良い結果が生まれると思うのだが、なかなかむずかしい。

【文:高田 金道】