「秀才」は学問と努力で作られるという。「人物」は苦労と努力で造られるとも言う。優秀な成績で一流大学を卒業し、そして一流の官庁に勤務する、こういう人を「エリート」と呼ぶ。でも人によってはうぬぼれ、人を見下し、やがてはいけない事をする人もいる。
戦国の世、農民出身の秀吉は気難しい信長に就職をして、与えられた仕事に、様々な壁にぶつかりながら失敗や成功という苦労の連続を重ねた。しかし、前向きでヤル気を持って、自分が今日あるのは回りの人たちに支えられたおかげだと感謝し、織田家のために一生懸命に励んだ。そしていつしか一国一城の主となった。
いつの世も、秀吉のような生き方は、学問や書物を見て得られることではないと思う。いろいろな人たちの話をよく聞き、よく見て、与えられた仕事に一生懸命に取り組み、いろいろな体験や苦労を重ねてこそ、人を作る「栄養剤」となると思うのだが、なかなかむずかしい。
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