戦国新報
 
 
平成19年 後期
【 H19.10.14】
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実力と信用
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 仕事をするにあたり、実力が先か・・・、信用が先か・・・。実力があれば何事もうまくいくと言う人もいるだろうが・・・。
 戦国の世、実力だけで成功を勝ち取ることはなかなかむずかしいと信玄は言う。実力も大事だがそれ以上に世間からの信用があってこそ初めて実力が認められ活きてくるし、国を治めることに領民も協力してくれるという
。信玄の「城無用論」は、部下達、領民達に「信用」及び「信頼」があったからこそ生きた考え方であったし「人は城、人は堀、人は石垣、情けは味方・・・」という有名な言葉も、信玄の口から自然に出てきたものだと思う。そして風林火山の軍旗を領民達も誇りに思ったのである。
 いつの世も、厳しい世の中を乗り越えるためには、今までの「実績」と「信用」が第一条件のような気がするし、その積み重ねが「実力」となり活きてくるような気がするが、なかなかむずかしい。

【文:高田 金道】