戦国新報
 
 
平成17年 前期
【 H17.6.12】
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おもしろく励むか、義務として励むか?
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 仕事が好きでおもしろく働く人、ただ義務として働く人いろいろいると思う。朝、会社に出勤してきた時、明るいあいさつで感じのいい人、またろくにあいさつもしない感じの悪い人、その日によっていろいろ変わる場合もある。どちらかというと、いつも明るく振る舞う方が、イメージも良く、仕事にもヤル気が起こり能率も上がるような気がするが…。
 戦国の世、織田家の中で人当たりが良く、感じの良い武将は秀吉であった。上司信長から「サル」と呼ばれても気にもせず、毎日の仕事を楽しく自分から進んで励んだ。これは性格から生まれたものか、それとも貧しい農家の生まれで、幼い頃から苦労してきたせいなのだろうか。
 上司信長は気性が激しく、部下に気にくわないところがあれば、それを根に持つタイプだった。秀吉はそういう信長の性格を見抜き、信長の機嫌取りは他の武将達には到底マネができなかった。これが秀吉の出世につながったようだ。
 現代のビジネスマンは、秀吉派か信長派か。秀吉のように明るく自分から進んでおもしろく仕事に励むことが、相手に良い印象を与える。反対に義務として仕事に励むか。しかし権利だけ主張して義務を果たさない人も大勢いる。世の中なかなかむずかしい。

【文:高田 金道】