戦国新報
 
 

平成17年 前期
【 H17.1.23】

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人との交流
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 ある独身の男性に「休日は何をしていますか」と尋ねたら、「明日から会社で元気に働くために、疲れを取るためにテレビやビデオを見て過ごしています」と答えた。それを聞いたある人が、なかなか立派な考え方だと誉めた…。「だがそれだからこそあなたは、いまだに独身なんだなあ」と言った。独身男性は「いい人がいたら紹介してください」と言った。
 また、ある人は「独身ならば、休日や夜はもっと外に出て、いろんな人達と交流を深めた方が、さまざまな人達と巡り会い、またいろんな情報も入ってくる」と言った。
 戦国の世、信長は領民達から「うつけ」と馬鹿にされていたが、信長は敵を油断させるために馬鹿なふりをしていたのだ。そしてどんな人間が他国から入ってきているか、どんな情報が入ってきているか、自分の領土を隅から隅まで足を使って見て歩いた。そして情報がなければ戦には勝てないこともわかった。今川義元が攻めてきた時、その情報力で桶狭間で義元を破った。
 いつの世も、人との出会いほど大事なことはない。そして交流を深めることによって、いろいろな情報も入ってくる。情報が入ってこないということは、自分の行動も身動きできないような気がするが、なかなかむずかしい。

【文:高田 金道】