戦国新報
 
 
平成16年 後期
【 H16.7.18】
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必勝
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 高校野球の甲子園予選も始まった。勝負の世界で「負けるかもしれない」という言葉は言っても、「勝つかもしれない」と言う言葉は言わない方が良いという人もいる。「勝つかもしれない」という思いは、相手を見下している場合が大きく、油断して負ける確率が多い。勝負は「気迫」と「心の持ちよう」で勝敗が大きく分かれるような気がする。
 戦国の世、秀吉は戦いにのぞむ時、「勝つと思えば必ず勝つ」とまず心に決めて、それから勝つために戦略を考えた。武道家ではなかった秀吉が、天下を取ることができたのは、「勝つと思えば勝つ」という自信が、実力を大きく増大させたことにあるようだ。
 いつの世も、自分の仕事には、不安を持たないで、いつも自信を持って努力しなければならないものだと思う。理屈だけ並べて仕事をする人は、その仕事に不安があるからだ。常に自分の仕事に対して気迫と自信と努力でがんばることで、目標を達成することができるような気がするが、なかなかむずかしい。

【文:高田 金道】