戦国新報
 
 
平成16年 前期
【 H16.2.15】
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素早い決断
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 仕事で重大な決断を求められた時、その決断によってその人の人生が大きく左右されることもある。
「結果を恐れて」なかなか決断を下すことが出来ないで迷うことがあると思う。決断に時間ばかりかかりすぎるとせっかくのチャンスがパアーになる。やはり素早い対応と決断力が物を言うと思うが…。
 戦国の世、「うつけ」と呼ばれていた信長の領地に、今川義元が二万五千の大軍を引き連れて京を目指し、押し寄せてきた。
 信長の部下達はろう城か攻撃か討論するが、なかなか決まらない。そこで信長は部下達の意見を十分に聞いてから、桶狭間での奇襲攻撃を決断した。三千しかいない兵でどうするのか部下達も驚くが、その時の信長の素早い決断で、義元の本陣めがけて奇襲攻撃をかけた。信長の奇襲がズバリ当たり、義元を撃ち破り、天下取りへの足がかりを作った。
 いつの世も勝負をかける時の決断は「結果を恐れず」素早い対応を下すことによって、良い道が開けてくるような気がするが、なかなかむずかしい。 

【文:高田 金道】