戦国新報
 
 
平成16年 後期
【 H16.10.17】
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学ぶ事は学校だけではない
すすむ

 仕事に自信がついてくると、自分を過大評価する人がいる。ようするに「うぬぼれ」が強くなってくるのである。逆に自信があっても、まだまだ自分は未熟だと自覚して、もっと学ぼうとする気持ちがある人は、もっと成長すると思えるが…。
 戦国の世、自信があっても他人の知恵を借りて、もっと学ぼうと「心がけた」武将は秀吉であった。人から学ぼうとする努力が人を引きつけ、また常に三歩下がった考え方で人とのつきあいを大事にしながら、人の話には喜んで耳を傾けた。
 貧しい農家に生まれ、学問も教養も身につける余裕がなく、人と接する時は必ず何かを学ぼうとした。そういう謙虚な心掛けが信長に認められ、仕事にも自信がつき、やがては大名にまで出世した。
 いつの世も、自分を育てるためには他人を見て、人の話をよく聞いて、そこから何かを学ぼうとする努力がなければならないと思う。学ぶということは、学校だけではない。むしろ社会人になって職場や人との付き合いの中で知識や知恵を学ぶ事が多いと思う。
 人から学ぶという気持ちがあるかないかで、その人の人生が大きく変わるような気がするが、なかなかむずかしい。

【文:高田 金道】