戦国新報
 
 
平成15年 後期
【 H15.8.3
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パートナー
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 事業をやっていくために経営者はパートナーを選ぶ必要がある。それも二人、参謀役と補佐役である。参謀役と補佐役は同じように見えるが、実際は大きく違う。参謀は戦略を考えたり、はかりごとをする。補佐は参謀やトップが仕事をしやすいように金の工面をつけたり、仕事がやりやすいような環境を作ることにあるような気がする。戦国の世、各武将にはそれぞれすぐれたパートナーがいた。武田信玄には山本勘助、上杉謙信には直江兼続、石田三成には島左近、徳川家康には本多正信、秀吉には黒田勘兵衛という参謀がいた。そして秀吉には、弟、豊臣秀長という優秀な補佐役がいた。決して表にでることはなく、ひたすら勘兵衛の戦略や秀吉の仕事に対して、資金面はもとよりあらゆることにおいて仕事のしやすい環境を作り、補佐したのである。秀吉の天下取りの一番の功労者と言っていいと思う。今の不況の世も、信頼のおけるパートナーが最も必要である。しかし一緒に仕事をしていれば、お互い欠点が見えてくる。その中でやはりお互いに正直でフェアな気持ちで助け合うところに会社の将来があるような気がするが、なかなかむずかしい。

【文:高田 金道】