戦国新報
 
 
平成15年 後期
【 H15.12.14
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感謝
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 同じ話を聞いて、心うたれて「感動」する人もいれば、まったく「感動」しない人もいる。また、他人から親切にされても、当たり前のように何とも思わない人もいれば、ありがたいことだと心から「感謝」する人もいる。
 戦国の世、感動した時に人一倍表に出して喜んだ武将は秀吉であった。また、戦国の世を生き抜くためには、自分一人の力だけでは生きていけない。回りの人たちから支えられてこそ生きていけるのだということを、他の誰よりもよく知っていた。また、仕事を与えてくれる上司に対しては、常に感謝の気持ちで励んだし、そういう心構えが、天下取りに結びついたような気がする。
 今の世、相手に対して真心と感謝の気持ちで接する人、当たり前のことだと相手に接する人、十人十色でさまざまな人がいるが、世の中仕事をする上で自分一人の力では生きていけないと思う。常に回りの人たちから支えられて生きているんだということを忘れないで、一所懸命にがんばることが大事なような気がするが、なかなかむずかしいことだ。

【文:高田 金道】