戦国新報
 
 
平成15年 後期
【 H15.11.9
もどる
話しやすい…
すすむ

 「学歴もあり、頭が切れ、信頼もできる」が、話しをすると「窮屈」で、緊張してしまい、言いたいことも言えないで疲れてしまう人がいる。また、同じ話しをしても、時間を忘れ話しに花が咲き、楽しく盛り上がる人もいる。
 戦国の世、気持ちがさっぱりして笑顔で相手に緊張感を与えなかったのが秀吉である。「サル」というあだ名をつけられ、相手に冷やかされても特に気にしない。そんなおだやかな性格だったため、いろんな人達から声を掛けられ、さまざまな「情報」を得ることができた。部下達にも、上司という地位を見せつけることなく誰にでも話しかけるので、みんな伸び伸びと自分の能力を十分に発揮できたようだ。この誰もが「話しやすい」性格が、上司信長からも信頼され、出世の道につながったようだ。
 今の世、自分を売るためには、相手に「窮屈感」を与えないで、時にはバカなまねをすることも必要なような気がする。常に笑顔で明るく、相手に窮屈感を与えないで、いろいろな人達と接することが大事なような気がするが、なかなかむずかしいことだ。

【文:高田 金道】