戦国新報
 
 
平成14年 後期
【 H14.7.7
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型にはまらない行動
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 今までいろいろな講演で、人生で成功した講師達の話しを聞きましたが、先日あの小田川温泉「秀吉のやかた」で有名な、羽柴誠三氏の講演を聞くことができました。羽柴氏の人生は政治の世界に打って出たり、失敗あり成功ありの、いわゆる波乱の人生だったようです。この羽柴氏のような講演を聞くことによって、他の成功した講師達の話しを評価できるような気がする。
 一般には成功した人の話しが常識として通っていますが、成功した人の話しばかりではこの不況の時代を乗り切れない。羽柴氏のように波乱の人生を渡り歩いた人の話を聞くこともたまには大事なような気がする。
 戦国の世、なぜ信長は秀吉を重要視したのか。よく考えてみると、生まれながらの武士達の考え方は、出てくる答えがすべて型にはまっていた。しかし農民生まれで、放浪の人生を歩いてきた秀吉は、すべての面で発想が違っていた。その発想を信長はうまく利用したのである。草履取りでも、一夜城でも、他の武士が発想もしない考え方で、行動を起こし、常に成功の道を歩いた。
 今の不況の世の中も、やはり今までのやり方、考え方もだめではないが、違う職業のやり方を参考にすることも大事なような気がするしそこには必ず通じるものがあるはずである。そういう逆の発想で物事を考えることによって、新しい道がひらけてくるような気がするがだが、なかなかむずかしい。

【文:高田 金道】