戦国新報
 
 
平成14年 前期
【 H14.2.3】
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「ムダ話し」のうまい人には人が寄ってくる
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 私はある友人と毎日のように会って、くだらない話や「ムダ話し」をする。まあよく話のタネが切れなくあるものだと回りの人達からよく言われる。話の内容は毎日違うし、わが友人は、仕事柄さまざまな分野の方々に会う機会が多いだけに話題が豊富だ。しかし「ムダ話し」の中にも身になる情報も多くあって「ムダ話し」だからと言ってバカにできないものでる。
 一見ムダなように思える話しでも、仕事の命運を左右しかねない奥深い話しもある。世の中、おもしろい話しや「ムダ話し」のうまい人ほど、仕事ができるような気がする。仕事のできる営業マンは「ムダ話し」のうまい人のような気がする。
 戦国の世、信長の部下の中で「ムダ話し」のうまかった武将は秀吉である。「サル」と言われ、明るい性格もあり、話しもうまく、情報も豊富であった。そして笑顔があったから、「ムダ話し」を聞きたいと多くの仲間が集まったのである。
 不況の今の世も、乗り越えるためにはいろいろな情報を集めなければならない。そのためには多くの人と接すること。接するためには話題も豊富で「ムダ話し」もうまくなければならないような気がする。「ムダ話し」のうまい人ほど好感が持たれるような気がするが、それぞれの性格もあることだから、なかなかむずかしいことである。
【文:高田 金道】