戦国新報
 
 
平成14年 前期
【 H14.1.20】
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一日の目標をしっかりと…
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 成人の日、新成人達のインタビューをテレビで見ていると人生の目標とか仕事の目標とかいう言葉を話していました。すごく「目標」ということにこだわった多くの回答でした。「目標」は人によっていろいろな考え方がある。ところがよくある話で、目標達成を急ぐあまり、一日の仕事が宙に浮いている人もいる。目標達成のためには与えられた仕事を忠実に一所懸命がんばることが大事だが、中には時間だけ気にして目標達成を忘れて、権利だけ要求して義務を果たさない者が多いような気がする。
 戦国の世、秀吉は一介の百姓から信長に仕え草履取りになり、忠実に一所懸命に励み、足軽になった時には、ありがたいことだと感激してさらにがんばり、武将になった時は、決して有頂天にならず、常に謙虚な姿勢で信長のために仕事に励み、失敗した時には常に反省して、二度と同じ失敗を繰り返さないように、目標をしっかりと定めてがんばった。また、天下を取るまでは人と違った「心がけ」を持ち、一日一日の「目標」をしっかりと持ってがんばった。
 今の世も、何の仕事も同じだが、自分の仕事の何たるかを自覚して「目標」をはっきりと持ってがんばらなければならないと思う。時間だけ気にして、「目標」を持たない者は焦点がボケる。常に「目標」を持って先手を心がけなければならない。遅れた戦いに勝利はないような気がするが、なかなかむずかしいことだ。
【文:高田 金道】