戦国新報
 
 
平成9年 前期
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リーダーだからこそ反省もし、肩書を忘れる
すすむ
 他人の誇りを認めるリーダーは、部下からも学ぼうとする柔軟な心を持つようである。
 また、リーダーの陥りやすい危険は、部下の実績は自分のものにし、失敗は部下のせいにし、頑固になり、自己顕示欲がいたずらに高くなるということにある。
 天才的なワンマン武将、信長でさえ、大いに部下の意見に耳を傾けることによって、部下は組織に対して参加意識を燃やし、自分自身の存在価値に気づき意見を述べるだろうと言っている。 また、リーダーは常に反省すべきであって、肩書のりっぱさは必ずしも人格の向上には結びつかない。よく修養を志す謙虚な人であって始めて人間的光彩に満ちた人になる。と信長は言っている。 そして、よく部下の意見を聞く人こそ、部下から親しまれる「徳の人」になるような気がする。
 「三人寄れば文殊の知恵」と言われるが、不況な世の中だからこそ、先輩、後輩関係なくお互い知恵を出し合いがんばることが、会社の発展につながるような気がする。だが、なかなかむずかしい。
【文:高田 金道】