戦国新報
 
 
平成9年 後期
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仕事の不調よりもまず生活の乱調を改めよう
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 毎日、人それぞれ「好調」の時もあれば「不調」の時もある。「好調時」には誰でもそんなに違いはないが、「不調時」には人によって大きな違いが生じる。「好調時」には向かう所敵なし、元気いっぱい張り切っていても、ひとたび「不調」の波に飲まれると突然落ち込んだり元気がなくなり、これが同一人物なのかとビックリする。
 秀吉は日頃家臣達に「不調だからと言って、毎晩あびるほど酒を呑み、荒れていれば、生活のリズムは乱れてしまう。その乱れは必ず自分の仕事に悪影響を及ぼすものだ。不調時こそ、その原因は自分の生活の乱れにあるのだと認識して改めることだ。」と言っている。
 悩みがあるから生活のリズムが狂い、仕事にあたっても能率が悪くなり、現場での事故も起こる可能性も高くなるようである。
 今の不況な世の中、仕事の「好調」、「不調」は自分の毎日の生活の中で生み出されていくような気もするが、なかなかむずかしい。
【文:高田 金道】