戦国新報
 
 
平成6年 後期
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秀吉の三大特徴…
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秀吉は戦国時代最大の楽天家と言われている。その三大特徴は大面(おおづら)、大口、大声である。常に大面をぶらさげ、大口をたたき、大声をあげ、そして大笑いしていた。だから何があってもクヨクヨすることはなく、悲嘆とか暗さといったものは全く無縁だった。その底抜けの明るさが敵も味方もひきつけたようである。
 その上、妻のねねも秀吉に負けず劣らずの陽気さをもっていた。北ノ政所(まんどころ)となってからも、横柄な態度は全くなく、常に大口で笑い、ストレートに陽気で、少しも暗さや陰険なところはなかった。
 人生クヨクヨするだけでは大成しないようだ。少し楽天家になって秀吉のようにふるまうのも、不況を乗り切る方法のような気もするが、どうであろうか。
【文:高田 金道】