戦国新報
 
 
平成4年 後期
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織田信長の思い切った発想が、
今の日本をつくった
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 昨日は、平和の祈り終戦記念日でした。日本は今、平和な時を歩んでいますが、世界に目を向けてみると、テレビでは毎日のようにどこかの国の内戦を報道しています。その原因のひとつは、宗教の違いにあるようです。
 ではなぜ、日本には宗教戦争がこれまでにもなかったのかというと、それは信長の時代にさかのぼります。
 信長が近代日本の創始者である一つの例に宗教改革があります。世界中で日本ほど宗教と政治が明確に分かれている国はみあたらないが、信長出現以前の日本では宗教は政治的なひとつの勢力を持っていました。その頂点にあったのが比叡山延暦寺で、僧兵という武力集団をもって、ニラミをきかしていた。信長はこの集団から武力と政治力を奪い取り、信仰の世界に押し戻してしまったのである。
 比叡山が完全に叩きつぶされ、その他の寺も、いつ信長の怒りにふれ焼かれてしまうかわからないので、恐れをなしてことごとく謹慎してしまった。かくして宗教界全体が牙を抜かれた獅子のようにおとなしくなってしまったのである。 信長のこの発想と行動が、やがて明治維新につながり、今の日本の近代化につながったのである。
【文:高田 金道】