戦国新報
 
 

平成28年 後期
【 H28.9.4】

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笑顔のチームワーク

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 甲子園大会で、全日本メンバーに選ばれた選手もいないのに準優勝した北海高校は、なぜ強いのか…。そこには笑顔のチームワークがあった。ピッチャーが追い込まれて表情が硬くなると内野手が笑顔で声をかける。また、ピンチになりマウンドに集まったナインのところに監督のアドバイスを伝える選手も「とびきり」の笑顔で走っって行く姿は、選手達にも自信と安心感を与えた。

 戦国の世、官兵衛はなぜ秀吉の配下になったのか…。秀吉は信長の配下で一大名になっても、信長に「サル」と呼ばれても気にもせず明るい笑顔で対応した。そして他の武将たちができなかった仕事を自ら進んでやり遂げ、信長の信頼を得た。「サル」と呼ばれても自分の「ニックネーム」だといつも明るく笑顔で振る舞う姿勢に、官兵衛は信頼をしたのであった。

 いつの世も、明るく笑顔のあいさつは当たり前のことだし、気配りの一つで相手をリラックスさせる効果もあるのだが、なかなかむずかしい。(平成二十八年九月四日)

【文:高田 金道】