戦国新報
 
 

平成28年 前期
【 H28.4.24】

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自分の心の中にも敵がいる

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 チームプレーで勝つためには、味方にも注意する必要がある。なぜなら味方こそ勝ちを妨げる最大の要因でもあるからだ。そして、過ちを とがめず、励ますことの方が勝利につながるし大切なことだ。

 戦国の世、身内を大切にすることは悪いことではない。ただ度が過ぎるとそれが害になる。気性の激しい信長にも、相手の態度に感じて、相手に同情したり情けをかけたりした。そんな信長が、敵ではなく身内の中の身内、光秀によって本能寺で倒された。世の中油断も隙もないし、信長にも甘い一面があったということである。

  いつの世も、今日疲れたから明日やろう。一日ぐらいは休んでもいいだろう。そんな甘えがもしかすると自分の首をしめることになる。だからこそ、常に油断しないで目配りすることが大切だと思うが、なかなかむずかしい。(平成二十八年四月二十四日)

【文:高田 金道】