戦国新報
 
 

平成28年 前期
【 H28.1.31】

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苦労は身を助ける

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 風の松原の松の木も、冬期間、日本海から吹きつけるシベリアの風雪にさらされ、そして耐えて、春になると、その苦労を活かし緑の色を増やそうと努力して成長する。
人の人生も同じように、苦労した経験は必ず自分の身のために役に立つと思うが・・・。

 戦国の世、農民出身でありながら、気性が激しい気難しい信長に仕えた秀吉。各武将達にバカにされ、ねたまれ、風当たりも強かったが、その苦労に耐えた経験を活かして、信長に与えられた仕事は、その期待に応え、ついには信長配下の武将達の中で一番の出世頭になった。

 いつの世も、苦労の積み重ねの経験を活かしてこそ、上司からどんな仕事を与えられても、必ず応えられるような気がするが、なかなかむずかしい。(平成二十八年一月三十一日)
【文:高田 金道】