戦国新報
 
 

平成27年 前期
【 H27.4.5】

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親の膝の取り合い

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 今の世の中、子供が少ない。昔は子供が多く、どこの家でもほぼ三人以上の子供がいた。

  そして兄弟同士で親の『膝』を独占するために、競いあって競争心が生まれたし、親の愛情を奪いながらも兄弟同士の絆を深めていった。

  戦国の世、兄弟同士の対立もあったが兄弟同士の絆も深まった親子もあった。今の総理大臣ではないが、『アベノミクス』の三本の矢の経営戦略の元となった話。

 中国地方の覇者、毛利元就が自分の三人の息子達に、毛利家を守るためには、一本の矢では簡単に折れるが、三本の束にすれば強くなりなかなか折れない。お前達兄弟もこの矢と同じように三人が力を合わせれば何倍もの力を発揮することができるから、『和の絆』の心を大切にしなさいと伝えた。また、争いは欲から起きるものだとも言った。

 いつの世も、兄弟であれ、家族であれ、会社であれ、三本の矢ではないけれど、一致団結する事によって大きな力となる事は明らかなのだが、現実に実行するのは、なかなかむずかしい(平成二十七年四月五日)

【文:高田 金道】