戦国新報
 
 

平成26年 後期
【 H26.9.28】

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待つ余裕か、待つあせりか…

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 遅刻する人はマナー違反だと言う人もいるが、よく考えれば相手の貴重な時間を奪ってることになるような気がする。職場の出勤簿も同じような気がするが…。

 戦国の世、「遅れた戦いには勝利がないと知れ」ということわざがあるが、敵より先に戦場に到着し、敵が来る前に有利な場所を求めて待つ。そして余裕を持って主導権を握ることで戦いを有利に進めることができると官兵衛は部下達に言った。

 官兵衛の考え方も一理あるが、宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘は、小次郎の待つ気持ちのあせりが敗北につながった。

 いつの世も、職場には早めに出勤して、気持ちに余裕を持つ事によって、その日一日の仕事の段取りがうまく組めるし、社員とのコミュニケーションもうまくいくような気がするが、なかなかむずかしい。(平成二十六年九月二十八日)



【文:高田 金道】