戦国新報
 
 

平成25年 後期
【 H25.9.8】

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負けるが勝ち

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 スポーツに限らず、勝ち続けることに越したことはない。だが、時と場合によっては、負けて学ぶ教訓の方が勝った時の教訓よりもはるかに学ぶ事の方が大きいという人もいる。

 戦国の世、家康曰く、勝つことばかり続けるとかえって危ないと部下達を戒めた。家康若い頃、信玄との三方ヶ原の合戦で大敗北。その時の教訓が、後の天下分け目の関ヶ原の合戦で大いに役に立って大勝利につながり、徳川二百七十年の基礎を築く事になった。

 いつの世も、負ける事によって、その原因を大いに追及して反省する事によって「何くそ」と意地を出してがんばることで、必ず良い結果が生まれると思うが、なかなかむずかしい。(平成二十五年九月八日)

【文:高田 金道】