戦国新報
 
 

平成25年 後期
【 H25.12.8】

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責任のある努力

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 同じ努力でも、人によってその努力が必ず報われるとは限らない。努力するという事は、その努力に責任が必要だと思うが…。

 戦国の世、家康、三方ヶ原の合戦で武田信玄の勢いを甘く見て戦に大敗した。しかし戦いに敗れはしたが、敗北を最小限にくいとどめたのは、家康に忠誠心を持ち、そしてモチベーションの高い部下達の努力の力であった。そしてその後の信玄の急死がなかったなら、徳川の天下はなかったと思う。

 家康が天下を取れたのは、戦場という現場での活躍と、責任のある努力と、忍耐力のある忠誠心のある部下達の力にあったのではないだろうか。

 いつの世も、何事も道理に合わないことも我慢しなければならない時もあるし、忍耐力を強く求められる場合もある。しかしどんな状況でも責任のある努力が求められていると思うが、なかなかむずかしい。(平成二十五年十二月八日)

【文:高田 金道】