戦国新報
 
 

平成25年 後期
【 H25.11.3】

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一日最善を尽くす

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 一日の仕事を昨日の続きだと軽く考えて過ごすか、今日一日の仕事を大事に最善を尽くすか…。
 戦国の世、信長に採用された秀吉。一番最初の仕事は信長の簡単な「草履取り」であったが、最善を尽くした結果やがて「炭奉行」に抜擢された。その炭も最高の能率を上げることができ、今度は「馬廻り役」に抜擢された。そこで秀吉は自分の給料をはたいて「人参」を大量に買い馬に食べさせ、いつでも戦いに出られるように馬を管理した。そこに秀吉の偉大さがあり、何事も「俺はこんな仕事は嫌だ」と言わずに、与えられた仕事に最善を尽くして努力した結果が、秀吉の出世につながった。
 いつの世も、いかなる環境にあっても、目標を持って、一日最善を尽くして充実させ、それを積み重ねてがんばることで、あの人は役に立つ人だと思われることが大事だと思うが、なかなかむずかしい。(平成二十五年十一月三日)

 


【文:高田 金道】