戦国新報
 
 

平成24年 後期
【 H24.7.15】

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元気な自分

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 何でもいいから「これなら俺にまかせろ」という得意なことを持つことが、自信を持って仕事に励むことにつながるのではないかと思うが…。

 戦国の世、各地を放浪した後、信長にやとわれる。初めは草履取りの仕事だった秀吉。この頃、尾張と美濃の国境墨俣に城を築くことが美濃を破るには有利な条件だった。各武将達は信長に指示され城を築くことに励んだが、皆失敗に終わった。最後に自信を持って手を上げたのが草履取りの秀吉であった。皆大笑いしたが、秀吉は一夜にして城を築くことに成功した。世に言う「墨俣一夜城」である。この城ができたことで織田家は有利になり美濃の斎藤家を倒すことに成功した。秀吉にとっても大きな自信となり、トントン拍子で出世街道を突っ走ったのである。

 いつの世も「ムリだ」「ダメだ」「できる訳がない」とわめいては自信を失うばかりだ。「できるんだ」と自分を信じて自信を持って仕事に向かうことは「元気な自分」をよみがえらせることに繋がると思うが、なかなかむずかしい。(平成二十四年七月十五日)


【文:高田 金道】